
ほわほわのジェムリは、
32回ジャンプをしたところで、
ある事を思いついた。
どんなに静かな生き物でも、
心の中に野望はあるものだ。
ジェムリは決して、しゃべるタイプ
ではなかった。
同じクラスの教室にジェムリがいたら、
休憩時間になりみんながワイワイしだしても
その中で何も気にせずに1人で本を読んだり
書き物をして楽しんでいるタイプだった。
直接言わなくても、
ジェムリの事を「変わり者」と
思う者もいただろう。
だけど、ジェムリといえば
そんな事も一切気にせず
野望を叶えようと、
静かに静かに、そして着実に行動していた。
ジェムリは「ある事」を思い付いた後、
それをノートに一気に書いた。
ノートを覗いてみると、こんな事が書いてあった。
「星柄のキノコの種に
ピンクの聖水を毎日あげて、
月の光を当てれば、
きっと傘の大きな、テントのような
キノコが育つだろう。
そしたら自分だけの秘密基地ができるかも
しれない。」
ジェムリの真の野望はまたの話にして、
どうやら野望を叶えるための自分の居場所を
作る方法を思いついたようだ。
早速ジェムリは、星柄のキノコの種を買いに、
スキップをしながら出かけていった。



