
プモンは考えた。自分の体が太っていることは重々承知だ。
それでも、風船をたくさん膨らまして、
カゴに繋げれば、空を飛べるんじゃないか?と本気で思っていた。
プモンは人間であるモンゴルフィエ兄弟のファンだった。
彼らは、人類で最初に2人で熱気球を発明し、
世界で初の有人飛行を行なったフランスの兄弟である。
問題は、空気より軽い気体をたくさん手に入れなければ行けなかった。
熱気球は空気より軽い気体で浮力を得ているのだ。
モンゴルフィエ兄弟が大好きなプモンにはその知恵はあって、
ただ、どうやってその軽い気体を手に入れるのか?
だけがわからなかった。
カゴと、風船だけは、街にいる風船ピエロと
籠屋の店長と仲良くなったから用意できる。
ただ、どうしても空気より軽い気体のありかを
知っている者だけ見つからなかった。
プモンはいつも、森の奥に自分で密かに作った秘密基地に来て、
風船と籠を大量に集め実験していた。
ある日、ぐにゃぐにゃしたマーシーが
ハイヒールを鳴らしながらプモンの秘密基地に訪ねて来た。
楽しいことにすぐに飛びつくマーシーは、
プモンが森の奥で何かしているという噂を聞きつけ、
プモンの秘密基地を探しに森によく来ていた。
今日ついにその秘密基地を見つけたのだ。
秘密基地は扉はなく、扉の外から、
驚くほどのカラフルな風船が見えた。
マーシーは秘密基地の風船の量に興奮し、
赤い風船やピンクの風船を手で押して遊んだ。
ふと壁に、プモンの字で書いた紙が貼ってあった。
見ると、
【最後のヒント:空気より軽い気体を見つけ出す】
と書いてある。
それを見たマーシーはあることを思い出した。
「プモン。空気より軽い気体のありかだけど、
ミルバが何か知ってそうよ。」
「え!?」
プモンはマーシーが来ても全く気に留めず
籠を壊れないように強化するため補強していたが、
それを聞いて飛び上がった。
「ミルバって誰?」
マーシーは長いまつげをパタパタさせ瞬きしながら答えた。
「くねくねした黄色い子よ。
彼は、この星に無い素材を見つけるのが趣味で、
多分空気に関しても詳しいはず。
以前はエメラルド色の、人を幸せにする空気を
この星に輸入していたわ」
まじか…!!
希望ができたプモンは
マーシーに赤い風船とピンクの風船をプレゼントし、
マーシーと一緒にミルバの元へと急いだ。



