
パンだからって必ずしも小麦粉から作るものではない。
そう考えたベンは、どんなものでもパンにミックス
してみることをやめなかった。
もともとパンが好きなベンは小さい頃から
パン屋さんを開きたいと思っていて、その夢を
着実に追い、叶えた。
ベンのパン屋の入り口は少し変わっていた。
ベンは自分のセンスに自信があり周りから
どう評価されているかなど全く気にしていなかった。
パン屋の入り口は、パンとは全く無関係なものでできていた。
どういうものかというと
なぜかラッパや太鼓など使い古された楽器が
入り口の周りにびっしりと貼られていた。
外の壁は、トンカチやネジなど
使い古された工具がびっしりと貼られていた。
そしてその工具や楽器にペンキで様々な色が
塗られていた。
工具や楽器は全て壊れたものを再利用(?)
しているようだった。
そんな外から見て一見何屋だかわからないパン屋は
意外にも繁盛していた。
実際に売っているパンが不思議なものであることは
あなたもきっと想像できるであろう。
一体どんなものかをここでお話しようと思ったが
その前にベンに不思議なことが起きた。
いつも通りパン屋を開けようと
ベンがパン屋に来て調理台に立つと
調理台の上に見慣れない高価な箱とボロボロのメモがあった。
「一体誰がこんなものを??」
メモを見ると、
「ナナツノストーン、ブルー」
とだけ書いてあった。
ベンが箱を開けて見るとまるで青い空の下の
海のような綺麗な青色の
“キラキラした石”が入っていた。
ベンは困った挙句今度マーシーがきた時に
この石のことを聞いてみようと思った。
マーシーはそのお気楽な性格から異常に友達や知り合いが多い。
もしかしたら、マーシーが何か知ってるかもしれない。



